平成21年8月22日土曜日

夏の終わり

午後のおやつの時間に、駅前まで外出した。
ふらっと安いカフェに入り、冷たいコーヒー片手に本を読む。

読み始めは物凄く瞼が重くて、これでは家にいるのと同じだ…と我ながら辟易。
しかし幸いにも本の魅力で瞼が全開(?)。

研原哉氏の「」、途中までしか詠み進んでいないのだが、
私には良い意味で意外な展開であり、非常に勉強になる一冊だった。

19時前にカフェを出て帰路に就く。辺りはもう暗い。
途中、道路の左端で騒々しく鳴き蠢く物体に遭遇。

少し目を凝らして見ると、それは蝉だった。
アスファルトの上に、仰向けになって、必死に羽と足をばたつかせている蝉。

…その身を持って告げる夏の終わり。
そんな気がして、その生命のはかなさに少し胸が痛んだ。



それは何の前触れもなく
本当に突然で、一瞬の出来事。

気が付けば、僕はアスファルトの上。

この夏中、
僕は生命みなぎる幹や小枝にとまって
羽をかき鳴らし、生命の音を奏でていたんだ。

でも、とうとう僕の足から力が抜けるときがやってきて
僕は真っ逆さまに落下する。

背中を硬いアスファルトに叩きつけられた僕。

僕は一生懸命にもがく。
羽を羽ばたかせ、足をばたつかせする。
もういちど、あの樹の上へ戻るために。
僕の居場所は、あそこしかないから。

僕は力を振り絞る。
羽を羽ばたかせ、足をばたつかせする。

せめて土の匂いのする場所へ向かいたい、と願う。





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